NEWS | ビジネス / 建築
2020.07.17 18:37
長坂常が率いるスキーマ建築計画が手がけた東京・港区のワークスペース「Think Lab 汐留」が2020年1月に竣工した。
このワークスペースでは、仕事の機会やコラボレーションを期待して集うコワーキングスペースに対して、すでにやることが決まっていて短時間で集中して仕事するための「ソロワーキングスペース」を提案。
一日の中で働く場所を変えて仕事のスピードを切り替えたり、移動しながら働く人に対して、カフェ以外にもう少し集中できる場所はないかという思いから、新しいライフスタイルに欠かせない場として、適度に狭く適度にクローズされた、仕事に集中できる環境を追及した、個人のための空間を目指したという。
第1弾の場所として、電通本社が入るカレッタ汐留を選択。空間的には集中のために、静かさと同時に開放が必要と考えて、ひな壇構成を採用。どのブースからでも視線の抜けを確保できるように計画したそうだ。
さらに、その開放度も、各ブース正面の上げ下げ窓によって使い手が自由に調整できるようにした。
一見すると画一的かつ無機質になりがちなブース設計だが、個々人の希望に対する調整を可能にしたり、各々のブースに植物や本などを設置することで、それぞれの好みを反映できる温かみのある空間ができあがった。