NEWS | プロダクト
2020.07.17 16:05
イギリスのスタートアップ「Arrival」は、2020年6月17日にゼロエミッションのバス「Arrival Bus」を発表した。
政府や自治体と連携して進める同社の「Integrated Public Transportation Ecosystem(総合公共交通エコシステム)」は、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量実質ゼロの目標達成を後押しするため、カーシェアリング、タクシー、バス、宅配ロボット、充電ステーション、各都市に配置されるArrival独自の「Microfactory」(ローカルな組立工場)、そしてデジタルサービスで構成されている。
このエコシステムにおいて、Arrivalのバスは重要なエレメントだ。公共交通機関を利用する際の快適さを向上させつつ、地域の収入を増やして、公的な補助金への依存を軽減することができるからだ。
またバスは、各地のMicrofactoryがArrivalのポートフォリオから独自で組み立てるという方法を採用しており、世界中どこでも部品を調達でき、地域の経済や人材確保にも貢献できるとしている。
そして、同社によると、こうしたバスの生産システムは、アフターコロナの時代に活かされることになるという。
世界中のコミュニティにとって、公共交通機関は不可欠である。バスでの移動を魅力あるものにし、なおかつサスティナブルで経済的にも実現可能なものとしつつ、ニューノーマルにも適応できるものが、都市に必要なツールとして求められている。
そこで、すぐれた乗車体験を提供する設計のArrivalのバスは、公共交通機関にポジティブなイメージを与えながら、衛生状態やパーソナルな空間に対する世の中の意識に高まりに対して、空間の広さや清潔さ、さらには幸福感までも感じさせる車内環境を作り出すことができるそうだ。