自宅のドアが自動的に開閉
LIXILが電動オープナーシステム「DOAC」を開発

LIXILは、住宅の玄関ドアに簡単に後付けできる、玄関ドア用電動オープナーシステム「DOAC(ドアック)」を2020年8月3日(月)より先行受注し、9月1日(火)より全国で発売を開始する。

国内の既築玄関ドアのほとんどは開き戸で、車いすユーザーが外出・帰宅する際は、「家族やヘルパーの手助けが必要」「狭くて車いすの向きを変えられない」「開閉するのに時間がかかる」「仕方なく庭から出入りしている」など、大きなハードルとなっている。

また、ドアから引戸への改修は建築的・費用的に負担が大きく、マンションやアパートでは変えること自体が困難だ。

そこで開発された「DOAC」は、玄関ドアに触れることなく、リモコンで鍵の施錠・解錠からドアの開閉までボタンひとつで操作が可能。身体が不自由な車いすユーザーでも、誰かの手を借ることなく外出できる。さらに、玄関ドアを自動的に施錠する「オートロック機能」によって、カギを閉めるために振り返る動作も必要もないという。

また、リモコンを持っていなくても、鍵を解錠して玄関ドアを軽く動かすだけで、全開位置まで自動で開く「オートアシスト機能」も搭載。たくさんの荷物を抱えていても楽々と開くことができるそうだ。

既存の玄関ドアにそのまま取り付け可能で、リフォーム工事1日は完了。その日から使用でき、同社製以外の玄関ドアにも取付けができる。

なお、同商品は、LIXIL Housing Technology Japanの新規事業部門ビジネスインキュベーションセンター初の新商品となるもの。さまざまな新規事業の立ち上げをサポートするソニーの「Sony Startup Acceleration Program」の支援を受け、商品化が実現した。End