NEWS | 工芸
2020.07.07 20:04
1716年創業の奈良の老舗、中川政七商店は、野菜や果物の捨てられる部位を使って染めた「花ふきん」全5種を、7月7日(火)より順次直営店およびオンラインショップにて発売する。
“食べ物に触れるものだから、同じ食べ物で染めてみたい。”というデザイナーの想いから、廃棄食材を再活用するプロジェクト「FOOD TEXTILE」とのコラボレーションにより誕生。
従来捨てられてしまっていた規格外の食材やカット野菜の切れ端、残渣などを食品関連企業や農園から買い取り、食品に含まれる成分を抽出し染料にして、同社ロングセラーの「花ふきん」を染め上げている。
染め上げる際に使用した紫いも、うめの実、ブルーベリーの残渣は、中川政七商店でも販売している「山本佐太郎商店」や「堀内果実園」のもので、小松菜は「ひらの農園」、赤かぶは「木曽町」のもの。草木染めに比べ色落ちしにくく、長く使うことができるという。
目にも“おいしく”、食品の再活用にもつながる、新たな花ふきんだ。