▲1kW超の太陽電池パネルを搭載した電気自動車「e-NV200」

新エネルギー・産業技術総合開発機構（NEDO）とシャープは、NEDO事業で開発した世界最高水準の高効率な太陽電池モジュール（変換効率31.17％）と同等のセルを活用し、電気自動車用太陽電池パネルを製作した。

▲複数の太陽電池セルにより構成された太陽電池パネル（フード）

▲複数の太陽電池セルにより構成された太陽電池パネル（バックドア）

同パネルは、1kWを超える定格発電電力を達成し、走行距離や走行時刻などの利用パターン次第では、年間の外部電源からの充電回数をゼロにできると試算しているそうだ。

▲複数の太陽電池セルにより構成された太陽電池パネル（ルーフ）

太陽電池のセルは約0.03mmの薄いフィルム状であり、車体の曲面形状に沿って効率よく搭載でき、公道走行用実証車として、日産自動車のEV「e-NV200」に搭載した。

今後は、航続距離や充電回数などを評価し、車載用太陽電池の普及活動に生かすとともに、太陽電池の新規市場創出とエネルギー・環境問題解決を目指すとしている。