ブルガリ ホテルズ＆リゾーツは2022年、イタリア・ローマに新しいブルガリ ホテルを開業することを発表した。

この「ブルガリ ホテル ローマ」は、アウグスト・インペラトーレ広場の中央に建てられるそうで、スペイン階段やブルガリ・ローマ本店にもほど近いカンポ・マルツィオ地区に位置するという。

建物は、1936年から1938年にかけて建築家のヴィットリオ・バリオ・モルプルゴによってデザインされた、イタリア合理主義建築を使用。ローマの最も象徴的な2つのランドマークである「アラ・パキス祭壇」と「アウグストゥス廟」の向かいにあり、黄土色のトラバーチン大理石や赤茶色のレンガなど、伝統的なローマの建築資材や色で強調された、巨大な近代建築物として蘇る。

世界中にあるブルガリ ホテルと同様、イタリアの建築設計事務所 Antonio Citterio Patricia Viel が建物の復元とホテルのインテリアデザインを担当。100室以上ある客室のほとんどがスイートで構成され、最上階にオープンするミシュランスターシェフであるニコ・ロミート監修の一流レストラン「イル・リストランテ」と「ザ・ブルガリ・バー」からは、比類なき永遠の都を一望の中に収めることができる。

ほかにも、室内プール付きの最高級スパやブルガリならではのワークショップトレーニングメソッドが受けられる最先端の設備が整ったジム、貴重なジュエリーの歴史を辿る書物のコレクションなどが楽しめる読書室など、さまざまな施設を用意するそうだ。

また、建物の正面にある青銅の噴水には、ラテン語で「皇帝アウグストゥスの魂が宿る地」と刻まれている。アウグストゥスの独特な美的センスと惜しみなく注いだ建築への情熱を意味する言葉だそうで、歴史的一時代を築き上げ、これを定義づけるに建築が必要不可欠な文化的要素であるとした彼の考えが、同ホテルのリノベーションの原点になっている。