Facebook、新しいホログラフィック光学による
薄くて軽量のVRメガネのプロトタイプを実現

FacebookでAR/VRの研究開発を行うFacebook Reality Labs(FRL)は、薄くて軽量のVRメガネの新しいプロトタイプを公開した。

VRを楽しむために必要なデバイスは、これまでゴーグルタイプのものが主流だったが、今回発表されたものは、サングラスのようなメガネ。

ホログラフィック光学系(holographic optics)と偏光ベースの屈曲光学系(polarization-based optical folding)を組み合わせた新しいディスプレイデザインだそうで、これにより、およそ9mmという薄さで視野の広いVRメガネが実現するという。

従来のVRゴーグルは、LEDなどの光源、画像を作り出す液晶パネル、プラスチックレンズのような光学系という3つの要素でできているが、この3番目の光学系が重くて大きかったのだそうだ。これに代わるものとして、FRLはこのような技術を提案しているのだ。

この新しいホログラフィック光学系は、科学博物館やクレジットカードで見られるホログラフィックイメージのようなものだそうで、リアルな奥行き感のある立体像が楽しめるとしている。

▲今回のプロトタイプによる画像(左)と、より大型のベンチトップ型プロトタイプによるフルカラー画像。現在は小型のプロトタイプでフルカラー化を目指している。

▲中央は従来のディスプレイによるsRGB色空間。真ん中の三角形は今回のプロトタイプが再現できる色域。

また、ホログラフィック光学系はレーザーを光源とすることで、従来のものよりも幅広い色彩の再現が可能となり、ネオンサインや蝶の羽の色など、鮮やかな色彩を目にすることができるようになるのだそうだ。End