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2020.07.01 15:09
3Dプリンタなどを製作するJMCは、大分県宇佐市と共同で、国の特別天然記念物「オオサンショウウオ」のCTスキャンを実施し、CTスキャンデータを掲載するWEBサイト「CT生物図鑑」にて3D標本や画像を公開している。
今回の共同企画では、宇佐市内の田んぼの用水路で死亡し、冷凍保管されていたものを使用。オオサンショウウオの外観形状と骨格の2種類の3D標本や、体の内部構造を映し出した断層画像などを公開した。
3D標本は、パソコンやスマートフォンなどのデバイス上で、オオサンショウウオの体を隅々まで観察することができる。
さらに、オオサンショウウオが捕食した生物の骨なども見ることが可能で、オオサンショウウオの生態を学ぶきっかけにもなり、被写体内部まで観察することができるCTスキャンの特性を知ることもできる。
また、今後は「道の駅いんない」や「安心院ぼんちギャラリー」などの宇佐市内施設において、3D標本展示や観察会の実施を予定。同市内の小中学校でも、生物多様性の学習や3Dデータの仕組みを学ぶための教材として、タブレット端末を利用したICT学習等への活用を計画しているそうだ。