養鶏場と水耕菜園が水上に浮く!?
ロッテルダムに循環型「Floating Farm Poultry」の設計案が公開

オランダ・ロッテルダムの港に「Floating Farm Dairy」と呼ばれる水上農場が登場したことは以前にこのサイトでもお伝えした。この建物を設計したGOLDSMITHは、これにつづく「Floating Farm Poultry」のデザイン案を公開している。

Floating Farm Dairyを受け継いだ構造で、複数のフロアをもつ建物を水上に浮かべて養鶏場兼農園とする計画である。

上階は7000羽のめんどりを収容する養鶏場、下階はLEDを使った水耕栽培を行う菜園とし、その中間にあるフロアは、双方で生産された農産物の処理を行う施設になるそうだ。

環境負荷を最小限に抑えるためにテクノロジーを駆使し、すべてのフロアで循環型のプロセスを使用。水耕作物のフロアでは、一定の温度を保ち、暖かく湿った空気を再循環。効率的な空気とエネルギーのシステムにより、養鶏に由来する粉塵や窒素の排出を大幅に減らすそうで、鶏糞は乾燥させて粒状の肥料にもなる。

また、建物の上部には太陽光パネルを設置することで、必要な電力を供給するとともに、その下にいる鶏を太陽の日差しから守ってくれる。見学用のルートも設けているので、訪れた人は、作業の邪魔をすることなく生産工程すべてを見ることができる。End