LIXIL・熊本赤十字病院・GK設計による仮設空間
可動式アメニティブース「withCUBE」の利用検証が開始

▲(左)利用検証用「withCUBE」外観、(右上)平常時の使用例、(右下)非常時の使用例

LIXILは、熊本赤十字病院およびGK設計とともに、LIXILが開発しGK設計がデザインに携わった可動式アメニティブースを活用した、保健医療・防災環境に関する共同研究契約を締結し、2020年6月23日より利用検証を開始した。

現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を防ぐため、多くの病院では仮設型の隔離スペースや臨時診療室を必要としている。これらの仮設空間は衛生的であることはもちろん、機動性やプライバシーが確保できることが重要だ。また、非常時だけでなく平常時も、用途を変更しながら利用できることが望まれている。

▲平常時と非常時のそれぞれの用途に応じてサイン表示は変更可能
「平常時」色彩:グレー
「非常時」色彩:緑=一般患者・来院者、黄=感染患者(検査結果待ち含む)、赤=感染患者(感染管理のゾーニングに対応した配色)

そこで同研究は、平常時と非常時(感染症発生時や災害時)の各シーンを想定した「withCUBE」の利用検証を進め、医療・防災現場における仮設空間の利便性向上と衛生課題の解決を目指している。

今回、「withCUBE」を通常よりもサイズを大きくし、ストレッチャーの入退室・コンセントの使用などを可能にした。平常時は、「withCUBE」を会議室や面談室として活用、非常時には用途を変更し、隔離スペースや処置室としての活用を想定しているそうだ。

これらの各シーンを想定した「withCUBE」の利用検証を進め、さまざまな関係者からのフィードバックを通じてその有効性を確認し、製品機能の改善や今後の開発に役立てていくとしている。End