モリサワ、2020年度の新書体を発表
あたたかみのある和文書体が追加

モリサワは、2020年秋にリリースする新書体を発表した。今年度は、手書きや活版印刷のニュアンスを持ったあたたかみのある和文書体のほか、セリフ体の欧文書体が追加される。

フェルトペンのメモ書きのような親しみやすい印象のペン字体「ぺんぱる」は、フリーハンドならではのユニークな運筆が特徴で、メモ書きのようなスピード感や肉声を想起させる自然な風合いを演出。

▲ぺんぱる

中国晋代の碑文と日本の近代活字を復刻した柔らかなゴシック体「くれたけ銘石(めいせき)」は、隷書体をベースに彫刻の味わいが加わった書風により、ノスタルジックでありながらも素朴な魅力が楽しめる。

▲くれたけ銘石

また、「秀英にじみアンチック」は、漫画の吹き出しや辞書の見出しなどで使用される書体「秀英アンチック」をベースに、活版印刷による紙面上でのインクのにじみを再現した書体。線の揺らぎや交差部分のにじみ加工による、レトロで深みのある雰囲気が特徴だ。

▲秀英にじみアンチック

一方、欧文書体「Lutes UD PE(リューツ ユーディー ピーイー)」は、UD黎ミンシリーズとの併記を目的として開発されたセリフ書体で、ラテンアルファベット、キリル文字、ギリシャ文字、およびベトナム語用文字をカバーしている。

▲Lutes UD PE

また、仕事に合わせた快適なフォント環境を簡単に構築できるフォント管理ツール「FontKeeper2」を2020年6月24日(水)にリリースした。専用サイトからダウンロードすることができる。End