音楽は国や場所に制約されない
ヤマハは、ドイツ・フライブルク音楽大学の遠隔ピアノ演奏試験をサポイート

▲受験会場の様子(日本)

ヤマハは、ドイツ・フライブルク音楽大学が2020年6月10日(水)に実施した入学試験に協力して、リモート入学試験をサポートしたことを発表した。

今回はドイツと日本、中国をインターネットで接続。同社の自動演奏機能付きピアノ「Disklavier™(ディスクラビア)」を用いて、遠隔地からでもピアノ演奏の実技試験を行った。

▲ドイツ・フライブルク音楽大学でのリモート入学試験の様子

▲受験会場の様子(中国)

今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、外国人が現地で受験することが難しく、同大学はこの問題を解決するためにリモート入学試験を初めて導入。

今回の取り組みでは、僅かなタッチの違いや繊細なペダル操作を極めて精確に再現することができる「Disklavier」の自動演奏機能とネットワーク接続機能を活用し、日本で2名、中国で1名が受験。

▲ヤマハによる技術協力(日本会場)

遠隔地に設置した複数の「Disklavier」をインターネット経由で接続することで、それぞれの「Disklavier」で演奏したデータをお互いに送受信し、演奏したとおりの鍵盤やペダルの繊細な動きを、ドイツの大学という離れた場所にあるピアノで正確にかつほぼリアルタイムに再現することができたそうだ。

▲システムのイメージ

同社は、離れた場所でも同じ演奏体験を共有できる自動演奏技術のさらなる活用を通じて、社会環境や地理的な制約による機会損失などの課題に対するソリューションを提案したいとしている。End