身近なプロダクトに直感的なインターフェイスを取り込む
デザイナーユニットSF-SOによる「Tamed Digital Product Project」

サンフランシスコとソウルに拠点を置くインダストリアルデザイナーのユニット SF-SOは、プロダクトシリーズ「Tamed Digital Product Project」を公開している。このサイトでもすでに「Ball Internet Radio」を紹介したが、今回はそれ以外のプロダクトを紹介しよう。

このシリーズが目指すところは、テクノロジーを自分の手で使いこなして、私たちの生活をリラックスした楽しいものにすることだ。プロダクトのもともとの形状に直感的なインターフェイスを組み込むことで、時間や労力を減らしながら、よりシンプルで直感的に多様な感覚を体験できるようにしているのだ。

たとえば、「Cone Bluetooth Speaker」には、重力センサー技術を採用。メガホンの向きを変えることで電源のオン/オフができ、Bluetoothスピーカーとして音楽を聴くことができる。複雑な手順もなく、簡単な身振りで音楽を楽しむことができ、自宅のユニークな装飾としても美しい。

Wheel Digital Radio」は、昔ながらのダイヤルを回すラジオにインスパイアされたもの。周波数を合わせるダイヤルと選局用の針があるだけのシンプルなデザインで、一目でラジオとわかる、選局ダイヤルをもとにした直感的なインターフェイスを作った。

また、「Fingerprint Smart Door Lock」は、指紋認証式のキーレスドアロックで、最新のテクノロジーを取り入れたものだが、そこに従来のカギと同じように「ひねる」という直感的な動作を加えている。ドアロック本来の機能を備えたシンプルな形状で、日常生活のなかで私たちとテクノロジーとの自然なつながりを考えたそうだ。End