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2020.06.10 14:10
伊ピニンファリーナは、ミラノに拠点を置くe-Novia傘下のAIスタートアップ「Blimp」と戦略的パートナーシップを結び、アフターコロナ時代の予防医療のための統合型ソリューションの開発に着手したことを発表した。
ピニンファリーナは、建築デザインや工業デザインのプロポーザルに、Blimpが開発するソリューション「Beat-19」を統合することを目指している。
両社が取り組むこのソリューションは、屋内外のあらゆる環境でCovid-19感染防止対策が行われているかどうかを認識・モニタリングするもの。公共交通機関や駅・空港、オフィス、製造工場、ショップ、ショッピングモールまで、人の流れを分析するプラットフォームである。
たとえば、公共スぺースでの密な状態の人の集まりをリアルタイムで検出し、音響信号を使って密集しないように通知することができる。
さらに、屋外やバス、電車、地下鉄の駅にいる人の数をカウントしたり、検温やマスクの着用状況を調べて感染リスクを報告したり、オフィスや工場の従業員の安全対策(ソーシャルディスタンスなど)の有無を分析して、すぐに対策を取るように促すことができるそうだ。
また、プライバシーは、カメラではなくセンサーで画像をキャプチャすることにより確保。情報はセンサー内で直接処理され、すぐに削除されるそうで、中枢のクラウドシステムには匿名の集計データのみが集まる仕組みだという。
ピニンファリーナCEOのSilvio Angoriは、「人々がより安全を感じられる、そんな新しい空間をデザインしたり、そこにデジタル測定システムを実装したりと、Blimpの提携により、『ニューノーマル』の時代のニーズに見合った完璧なソリューションを提供したいと思います」と語っている。