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2020.06.04 14:32
ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、私たちの身の回りにあるさまざまな「モノ」に新しい意味と目的を探るプロジェクト「Pandemic Objects」を公開している。
私たちも経験したように、パンデミックが起きている間、日常では見過ごされがちなささいなモノ(形の有無は問わない広い意味で)が、突如として差し迫った重要性を帯びたりすることがある。
たとえば、トイレットペーパーが不足するのではないかとパニックが起こり、額で測る体温計が社会をコントロールするツールになり、コンベンションセンターは病院になり、公共施設としての公園の使い方は議論の的となった。
そこで、同館のキュレーターたちがこうしたモノを持ちより、変わりつつある目的や意味を紹介。そうすることで、パンデミックとその中で重要な役割を果たすモノのユニークなあり様を描き出すことが、このプロジェクトのねらいである。
「トイレットペーパー」「マスク」「ドアの取っ手」「店の手書きの張り紙」については、その内容は私たちにも想像がつきそうだ。その一方、「なわとび」「Google ストリートビュー」「ミシン」「段ボール」などにも新しい意味や目的が生まれているようだ。キュレーターたちが綴るユニークな視点をチェックしてみよう。