nendoによる、オフィスやホテルの共用スペース用
3アイテム「kite」「blend」「frame」をデザイン

▲写真:Akihiro Yoshida

高級家具ブランド Stellar Worksのために、佐藤オオキが率いるデザインオフィス nendoが3アイテムをデザインした。

オフィスやホテルの共用スペースを想定したアームチェア「kite」は、通路やエレベーターホール、エントランス脇といった狭い場所で使えるもの。ニッチな空間でちょっと腰かけて休んだり、誰かとカジュアルな会話ができるようなコンパクトなチェアを目指したという。

▲写真:Akihiro Yoshida

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▲写真:Akihiro Yoshida

アームチェアを小型化すれば、背もたれのないベンチのようなものになりがちだが、逆に背もたれを主役にして、そこに座面を添えるようなデザインを採用。「腰かける」というよりも、大きな背もたれに「寄りかかる」ような座り心地が生まれた。

▲写真:Akihiro Yoshida

▲写真:Akihiro Yoshida

座面と背もたれはそれぞれ独立したパーツになっており、「浅め」と「深め」の座面、「低め」と「高め」の背もたれを用意。空間の広さやプライバシーの度合いに応じて、これらを組み合わせて使うことができるそうだ。

一方、「blend」は、3本の脚と3本の補強材で構成されたスツールがベース。その一部を溶けるように無くすことで、本来は脚同士を横方向に繋ぐ役割であったはずのふたつの補強材が、脚と座を垂直方向に支える役割へと変化した。また、残された1本の補強材は、フットレストとしてそのまま残されている。

▲写真:Akihiro Yoshida

▲写真:Akihiro Yoshida

背の低いものや、脚がそのまま延長したような背もたれがあるもの、そして座面にクッションがあるものなど、5種類が登場。ほんの僅かな造形操作によって、力の加わる向きや伝わりかたがガラリと変わり、このスツールの大きな特徴ができあがった。

▲写真:Akihiro Yoshida

▲写真:Akihiro Yoshida

▲写真:Akihiro Yoshida

また、「frame」は、壁に掛けることができるL字のスチールフレーム。そのままタオルハンガーとして使えたり、 2点でミラーを支えたり、隙間を埋めることで棚になったりと、 単純な構造であるがゆえに、複数の役割を担うことができる。

▲写真:Akihiro Yoshida

▲写真:Akihiro Yoshida

ミラーには小さめの円形のものと、少し大きめな楕円形のものがあり、棚やタオルハンガーなどとの自由な組み合わせが可能。さらに、床置きタイプのミラーもあり、姿見としてだけでなくハンガーラックとしても機能するそうだ。End

▲写真:Akihiro Yoshida

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