メキシコで日本初のCOVID-19の臨床試験が成功
幹細胞治療を行う「テラ」と先端医療支援事業「セネジェニックス」の共同研究

▲メキシコ病院施設の様子

先端医療支援事業を手掛ける「CENEGENICS JAPAN(セネジェニックス・ジャパン)」と幹細胞治療の研究開発を行う「テラ」は共同で、2020年5月14日から開始した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する幹細胞治療法開発に向けたメキシコでの臨床研究において、感染患者1人の症状回復を確認し、国内企業として初めて新型コロナウイルス感染症に対する幹細胞治療の臨床試験に成功したことを発表した。

▲メキシコ病院施設の様子

セネジェニックス・ジャパンは5月13日から、コロナウイルス感染症により中等度以上の呼吸器症状が出現している新型コロナ肺炎患者(18歳~75歳)総計75名を対象に、臨床研究を行っている。

第一例目の投与から5月26日までの時点で、重度のCOVID-19肺炎患者として登録された症例数は9例で、引き続き50症例まで登録数を増やすことを目指し、治療を続けていくそうだ。

判定には2週間以上の経過観察が必要なため、現段階では効果判定に至った症例はなく、治療が続いている状況だが、第一例目の患者は、肺炎と呼吸機能の改善が認められ、引き続き経過観察中。人工呼吸器をつけた重症患者が、投与後3日後には、人工呼吸器を外すほど回復したと報告している。End

▲セネジェニックス・ジャパンが運営事務局を務める「国際新型コロナウイルス細胞治療研究会」の動画