NEWS | インテリア
2020.06.01 17:00
イタリアのプロダクトデザイナー Leonardo Criolaniは、エレガントでモダンなデザインのランプ「Lynx」を公開している。他にはない形状を作り出すカッティング技術を探りながら、中密度繊維板(MDF)の新たな利用方法を考えた作品である。
ぐるりとカーブしてジョイント部分で交差するというだけのものだが、そのシンプルな形状から生まれた飾り気のないデザインが特徴的だ。
レーザーカッティングしたパターンとすることで、素材はフレキシブルでソフトなものになり、またこのレーザー加工の装飾が、周囲に光の効果や印影をもたらしている。外面の仕上げはデジタルシルクスクリーン・プリンティングを採用。フルカラーだけでなく、テクスチャやグラフィックのエフェクトを作り出すこともできる。
Criolaniによると、この照明のインスピレーションは、レーザーカッティングを使った別の2つのプロジェクトにあるそうだ。その時はプレキシガラスを使ったが、この技術をさらに深めようと、木材による新しいデザインを目指した。
木材はキッチンやテーブルなどの家具に使われることが多いが、この作品では新しい手法を通じてランプの中心要素となり、光と影の戯れを生み出す形状が完成。正面から見ると一本の線が輪を描いているだけだが、内側の上部に取りつけられたライトは、内側をホワイトにすることで、均質な光の効果をもたらすそうだ。