VUILDによるクラウド上で設計から加工依頼まで対応する
プレカットサービス「EMARF 3.0」を提供

VUILD(ヴィルド)は、在宅で建築ものづくりができる日本初のクラウドプレカットサービス「EMARF 3.0(エマーフ 3.0)」の提供を開始した。

「EMARF 3.0」は、CADの機能を拡張するプラグインソフトウェア。これまで専門知識が必要だったり、コストや納期などの制約で諦めていた建築の木製部品をCAD上でオンライン入稿し、自分の工房を持ったかのような感覚で出力できるそうだ。

建築・設計業界では、図面作成などのほとんどの打ち合わせが対面(オフライン)で行われてきた。しかし、昨今の新型コロナウイルスの感染拡大防止策の1つとして、同業界でもリモートをベースとした働き方への早急な移行が求められている。

そこで「EMARF 3.0」は、これまでオフラインでの打ち合わせを一切必要とせず、設計から加工依頼まで、すべてオンライン上で完結。

設計者は、「EMARF 3.0」を利用することで、普段使っているCADソフトで描いたデータを、加工データの自動生成から加工費・材料費の見積りまで、オンラインで瞬時に算出が可能。さらに、見積り内容に合意したあと、加工データはCNCルーターを有する全国の工務店や製材所へ送られ、加工を始めることができる。

これにより、建築設計者は設計時点での実現性や予算感を把握でき、設計の手戻りが少なくなるため、大幅な時間短縮が実現できるという。

また、CADが「EMARF 3.0」を介して直接CNCルーターなどのデジタル加工機とつながるため、設計時のイメージと実際の建築物のギャップが少なく、自分の思い描いたものをそのまま実現。機械によるデジタル加工のため、複雑なデザインでも比較的安価でできるそうだ。End