リトアニアのバスメーカー「Dancer」は、グリーンエネルギーを使った都市交通向けの電気バスを手がけている。

同社独自の設計で、パンタグラフ式の充電装置を使えば10分以内の超高速充電が可能。最高速度は70 km/hで、航続距離は90kmを誇る。車内は34席と50名以上の立ち乗り、車いす用に1スペースを設けることもできる。

シュコダ（Škoda）のトロリーバス「14Tr」を改良した全長12.1mのボディは、ガラス繊維やビニルエステル樹脂、リサイクルペットボトルによる複合素材を使うことで57％の軽量化を実現。フルサイズのバスとしては、世界最軽量だそうだ。

ボディ側面は、湾曲させることで強度を向上させているという。また、車体後部にはディスプレイを設置。他のドライバーの視認性を高めたり、広告として使用することもできるという。

車内はミニマルな設計で、広々としたスペースを確保。乗客用のUSBポートも備えている。ウィンドウは前方・側面・後方と非常に大きく、天窓もある。運転席には360度の赤外線ナイトビジョン、天井には風力タービンなど、さまざまな機能が搭載されている。