NEWS | ソーシャル
2020.05.27 16:00
ロンドンのデザインスタジオ PriestmanGoodeは、公共交通機関内でのソーシャル・ディスタンシングについて新しいソリューションを提案している。
外出自粛が解除され、通勤者が増えつつあるなか、鉄道車両内でのソーシャル・ディスタンスの確保は難しい課題だ。イギリスでは、定員を10%ほど削減するという案もあるようだ。
そこで、PriestmanGoodeは、同事務所が以前にデザインした「Island Bay」という座席を改良して、座席スペースを有効活用する方法を考えた。
もともとこの「Island Bay」は、標準的な通勤電車で1車両あたりのキャパシティが混雑時に15〜20%増えるように、立ったまま乗るためのスペースを確保して、座席の間が広く設計されていた。今回の新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、さらに自転車を積み込めるようにシートをリデザイン。
手頃な通勤手段として利用者が多い自転車を電車に積み込むことができれば、自宅と職場のあいだの移動で自転車をいっそう活用できるようになる。またこれによって、マイカーの利用やバスなど他の公共交通機関への集中も回避でき、車両内でのソーシャル・ディスタンスの確保も実現できるとしている。
そのほか、乗客の幅広いニーズに対応するために、座席の通路側にはバックレストを取りつけたり、通路の幅を広くして車椅子やバギー、ラゲッジなどを使いやすくしたり、USBポートも設置したりするそうだ。