NEWS | ファッション
2020.05.21 17:00
ロンドンのアパレルブランド Vollebakから、一着のジャケットに11km以上の銅素材を使った「Full Metal Jacket」が登場した。
銅はこれまで道具の材料や水の殺菌に使われてきた。今日では通信や輸送、電力に欠かせないものとなっている。そこで、地球や宇宙での病気への耐性がある、スマートな衣服を作るために銅素材を採用。熱や電気の伝導性が高く、バクテリアやウイルスを殺すこともできる、そんな未来の衣服の可能性を探るものだという。
ジャケット全体の65%は銅を使用。柔らかくて展性があり、優れた防水性、防風性、通気性を備えている。また、首回りやポケットの裏地はフリースなので、ふだん使いのテクニカルジャケットとして最適だとしている。
さまざまなユニークな素材でアパレルを手がけてきたVollebakは、地球上の遠隔環境や宇宙飛行士の免疫システムがすでに侵された宇宙空間において、病気から身を守るための衣服を構想。
そこで発生したのが新型コロナウイルスの感染拡大だった。火星に降り立つ最初の人が着てほしいと思う一方で、まず地球上で生き残ること、そしてある惑星から別の惑星へと病気の持ち込なまないことを考えたそうだ。