NEWS | ソーシャル
2020.05.19 14:15
アメリカのデザインオフィス Perkins and Willは、スクールバスや路線バスなどを移動式の新型コロナウイルスのPCR検査施設に改装するデザイン案を公開した。
すぐに作れて手ごろな値段の設置システムと世界中で使えるガイドラインを備えた、検査が行き届いていないエリアですばやく展開できるローテク・DIYのシステムだそうだ。
Perkins and Willの分析では、中核的な医療機関はCOVID-19のような感染力の高いウイルスに対応するには不向きだということがわかったという。人が集中すればソーシャル・ディスタンスの確保ができず、リソースも不足していたり、分散していたりと対応が難しいのだ。
また、人口密度が高い大都市では、検査施設を分散させてソーシャル・ディスタンスを確保できても、こうした施設へは公共交通機関を使って移動する人が多く、依然としてリスクが高い。
そこで、検査プロセスをうまく成功させるために、「モビリティ」「アクセシビリティ」「迅速さ」「柔軟性」「実装の簡単さ」「スケーラビリティ」というパラメータを提示。こうした条件を満たして、移動式の検査センターにすぐに転換できる車両の改造として、スクールバスの活用を提案している。
学校が休校になればスクールバスは使われないので、活用しやすいだろう。また、どんな場所で感染が発生しても即座に対応できるように、コミュニティ内に必ずあってすぐに用意できる公共の車両を活用することは、公平性の観点からも優れているとしている。