車いすという従来の概念を超える
RDSが手がける新しいモビリティ「RDS WF01」

RDSは、車いすという概念を超えるような、新しいカテゴリーのモビリティを開発している。同社が手がける「RDS WF01」「RDS WF01TR」「RDS SS01」は、いずれも国際デザインコンペ「A’ Design Award & Competition 2020」において入賞を果たすなど、注目を集めている。

RDS WF01」は、高性能で高度にカスタマイズ可能な車いす。運動性能を上げて軽い力で動かすために、ドライカーボン製の強固なメインフレームを採用しており、カラーがカスタマイズ可能なライトも搭載している。

▲「RDS WF01」

スイングアーム、シート、ステップボードはそれぞれ用途に応じて選択可能で、フレームに折り畳み機構を備え、車への持込にも対応。キャンバー角をつけることでテニスやバスケといったスポーツにも対応できるなど、スーパーカーのように「いつか乗ってみたい」と思う憧れの存在を目指したものだそうだ。

▲「RDS WF01TR」

ついで、「RDS WF01TR」は、アスリートの能力を最大限に引き出し、競技パフォーマンスを向上させるために設計・開発された車いすレーサー。短い距離のレースにフォーカスを当てたデザインで、超軽量・高剛性・高加速を実現し、コーナリング時のボディホールドと安定性を向上させている。

座面や背もたれの位置は、シーティングポジションの最適解を導き出すシミュレーターSS01によって測定。製造はマシンの動きや走行中のフォーム、力の分散バランスなど「感覚を数値化」した力学データをもとにオーダメイドで開発されるという。

▲「RDS SS01」

また、「RDS SS01」は、特に車いすを使用する人の最適なシーティングポジションを導き出すために設計・開発された測定システム。

これまで感覚に頼っていた要素を数値化することで、パフォーマンスが劇的に向上、ロボット工学のスペシャリスト千葉工業大学・未来ロボット技術研究センター「fuRo」の協力をへて、アスリートだけでなく多くの人が利用いただけるシステムとなっている。End