NEWS | 建築
2020.05.15 15:45
アメリカの建築スタジオ HANNAHは、ニューヨーク州イサカに実験的な建築プロジェクト「Ashen Cabin」を完成させた。
建物の脚部分や床面、煙突は、高精度の3Dスキャンとロボット技術を駆使したコンクリート製。外装に使われているパネルは、「アオナガタマムシ」が食い荒らした使いものにならない木材だという。Ashen Cabinは、手頃な価格で大量に入手可能な廃材を建築資材として活用する試みである。
外壁のトネリコ材もまた高精度3Dスキャン技術を使い、ロボットアームのバンドソーでカットすることで、ユニークな「反り」のあるパネルにカットされている。
デジタルによる設計・製造技術は、このような建築プロトタイプを建てるのに不可欠だというHANNAH。小規模ながら、まったく新しい材料の使い方、構造設計、建設方法によってサスティナブルな建築が生まれた。