NEWS | 建築
2020.05.15 16:00
米カリフォルニア州サンノゼでは、建築設計事務所 KPFが設計を手がけるオフィスビル「440 West Julian Street」の建設が進められている。自然と都市の理想的なバランスを目指す建築で、サンノゼの急成長するテクノロジーハブにおいて、仕事の質を高める施設になるだろう。
3つの独立したオフィス棟からなる施設で、フロアの拡張ができるほか、天井高は15フィート(約4.5m)を誇り、プライベートテラスや活気ある遊歩道も設置。ファサードは、中央、左、右の三方向でボリュームをカットし、太陽光を反射させることで奥行き感や質感を作り出している。
テラスのファサードはブロンズカラーとし、サステナビリティを意識したオーガニックな要素をちりばめるなど、素材や規模の面でメインのファサードとコントラストをもたせている。
このテラスは建物の東端にあり、西日を遮りながら、室内に日差しが深く差し込むようにセットバックを施している。各フロアには手入れの行き届いた庭園を設け、従来のオフィス環境にはない健康の増進やコミュニティの結びつきを促している。
市の中心部と近くのグアダルーぺ・リバー公園の景色を望むことができ、周囲との視覚的なつながりを維持しながら、近隣への徒歩でのアクセスや、ベイエリア方面への交通機関によるアクセスも提供。
金融街やSAPセンターアリーナ、サンノゼ・ディリドン駅へのアクセスが便利な、柔軟でダイナミックな公共エリアとなり、さまざまな鉄道が乗り入れるなど、インターモーダル輸送のハブにもなるそうだ。