現代アートが伝統文化と融合、京都・法然院にある
リサイクルガラスの作品 枯山水「つながる」

アーティスト 西中千人は、京都・法然院に恒久設置されたアート空間であるガラス枯山水「つながる」を手がけた。リサイクルガラスから制作したオブジェを法然院の参道に沿って40mの空間に配置した、現代版枯山水庭園である。

オブジェは、使用済みガラスびんを回収、分別、洗浄、再溶融し、アップサイクルしたもので、資源のリサイクルを推進するガラスびんメーカー・日本耐酸壜工業との共同研究から生まれた。

法然院は、京都東山の哲学の道沿いにある340年の歴史を持つ法然上人ゆかりの寺院。現代アートが伝統文化と融合し、心の安らぎと同時に命のつながりや資源循環による持続型社会を提言しているそうだ。

▲西中千人

また、これに合わせて、「つながる」のコンセントムービーも制作。回収されたガラスびんがアート作品に生まれ変わるプロセスと、「命も資源も、水や光のように循環してつながっている」というメッセージを、言葉に頼らず映像のみで静かに熱く訴えており、ドイツ・ハンブルグで開催されたWorld Media Festivals 2020 では、部門最高賞の金賞を受賞している。End