knotと岐阜老舗窯元晋山窯ヤマツによる
新しいお茶の暮らしの茶器「フラスタム 」シリーズが登場

岐阜の創業150年の窯元 「晋山窯ヤマツ」と静岡のプロダクトレーベル「knot」が協同し、円錐台の茶器「フラスタム 」シリーズを開発、販売を開始した。

暮らしも茶の在り方も変わる中で、「茶器」も形を変えていく必要があると考えたことから生まれた同シリーズ。

晋山窯ヤマツとknotを主宰する「マグ デザインラボ」のデザイナーが掲げたのは「Traditional」。これは製作の過程で、日本で親しまれたお茶の暮らしをこれからも守っていく、という意味になった。

家族の団らんにお茶がこれからもあるように、容量の多い土瓶とし、茶漉しもセットにして使い勝手もよくした。また、茶の印象を無くさないように、鉄瓶などに古くから見られる中腹のエッジをデザインに採用。

ファーストシリーズとして採用した、黒釉・素焼釉・白釉の3つの釉薬は、手触りや舌触りが少しずつ異なり、使い勝手も味も少しずつ変わるそうだ。

土瓶と同じく、湯呑の中腹で強く付けたエッジは、感覚的な持ちやすさを与えているので、熱いお茶を入れた湯呑が滑らない。また、飲み口に向かって少しつぼんでいく形は、飲み口と鼻の距離を縮め、近づくことで茶の香りを自然に楽しめるようになっている。

なお、同製品は、国際デザイン賞 red dot award 2020 product design 部門を受賞している。End