無造作に垂れ下がったドレープで空間を仕切る
インド建築スタジオWallmakersが改修した「tease me café」

インド南西部・コッタヤムにある「tease me café」は、同国の建築スタジオ Wallmakersがリノベーションを手がけたレストランである。

四方を商店に囲まれた店舗で、限られたスペースを最大限に利用できるパーティションのデザインが求められた。

無造作に垂れ下がったドレープはたんに布地を垂らしただけでなく、セメントで仕上げられ座席にもなっており 、洗面台やトイレにも使われ統一感を演出している。古いパネルや木枠でできたテーブルとコントラストをなすように仕上げたそうだ。

また、壁から突き出た何本ものパイプは、排煙用のダクトでもあり、店内の照明としても使われている。

キッチンはオープンなデザインで、スラブでできたカウンターで客席と区切られているが、カウンター越しに直接サーブできるほどの距離で、訪れた人は調理を間近に見ることができ、作り手との会話を楽しむこともできる。End