オーストラリアの廃棄物の課題解決策として
建築家 Raffaello Rosselliがインスタレーション「Plastic Palace」を設計

オーストラリアはプラスチック廃棄物の危機に直面しているという。中国がオーストラリアの再生可能なプラスチックごみの輸入を禁止したため、新たな解決策が迫られる一方で、全国の廃棄物保管施設が行き場を失ったリサイクルごみをため込む状況になっているのだ。

そこで、地元の建築家 Raffaello Rosselliが「Plastic Palace」というインスタレーションを公開した。私たちの消費を見つめ直し、見過ごされがちなこの資源を地域でリサイクルできる方法について議論を促そうと、差し迫ったこの問題を町の中心部にもちこむ、というプロジェクトである。

インスタレーションでは、オルベリー市(Albury)から出た5週間分の硬質プラスチックを展示。地元のリサイクルセンターで住民が選んだものだそうで、約20トンもあるという。

子どものおもちゃ、アウトドア家具、自動車のバンパー、かご、箱などが主だったもので、通常はつぶされて俵状の「ベール」にされる。このインスタレーションはつぶされる前のベールそのもので、私たちがかつて愛用したモノについて考える機会を与えてくれるだろう。End