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2020.05.08 14:00
ベビーカーやパーソナルモビリティなどを手がけるキュリオは、新型コロナウイルスから医療従事者を守る「エアロゾルボックス」の提供を全国の医療機関に向けて開始した。
救急救命室などの医療現場では、人工呼吸器の管を入れる際に、患者からの出血や飛沫によって新型コロナウイルスへの感染のリスクがきわめて高いといわれている。
そこでプラスチック加工会社 プロスパーは、台湾 花蓮民立里財団法人台湾基督教門諾会医院の医師 頼賢勇氏が発明した、透明なアクリル素材で患者の頭部を覆い飛沫等の飛散を防ぐエアロゾルボックスの試作品を約50台製造し、全国25の病院へ無償で提供。
さらに、無償提供先の医療現場から集まったニーズや要望を集め、キュリオと香川大学創造工学部・井藤隆志教授が共同でデザインを行い、医療現場での用途に対応した、視認性・作業性・安全性の高い「エアロゾルボックス」を開発したそうだ。
今回は通常サイズのほか、ストレッチャー台に乗せる幅の狭いもの、側面のパネルをスライド式で取り外せるものと箱形状のもと計4つのモデルを開発。天板を傾斜させたデザインにより視認性が大幅に向上、透明度の高いアクリル板を使うことで細かい作業も可能だ。また、アクリル板は鋭角な角を極力無くし、医療従事者と患者の安全にも配慮している。