NEWS | 工芸
2020.05.08 17:50
ますます複雑化している家電製品だが、いらなくなれば廃棄されることがほとんどだ。そこでプロダクトデザイナー Kodai Shimizuは、家電製品に付加価値のある工芸技術を組み込む「Craft-Techmen Project」を紹介している。修理してでも使いたくなる、次世代にも受け継がれるようにすることがねらいだ。
工芸品とはいえ、大量消費の時代にも合わせて、組み立てには縫製が施されていて、壊れても簡単に分解して修理できるという。
さらに、縫製に使われる糸は導電性のあるものを採用。これにより、あるパーツを回転させるだけでこの導電糸が接触して電圧変動が発生、シンプルな調光スイッチが実現するそうだ。
この仕組みを使って、スピーカーの音量、ドライヤーの温度、ラジオのチャンネルを調節するといった、さまざまな機能をもたせることが可能。
このプロジェクトでは、私たちの身の回りにある素材とエレクトロニクスを組み合わせることで、現代の日常生活を豊かにする新しいプロダクトを提案している。