グラフィックデザイナー・成瀬将大が手がけた
縦書きスクリプトフォント「Falling Script」が登場

グラフィックデザイナーの成瀬将大が手がけたオリジナルの縦書きスクリプトフォント「Falling Script」が、フォント専門サイト「Future Fonts」に登場した。

Falling Scriptは、欧文フォントをアジアの言語のように縦書きにした実験的なスクリプトフォント。成瀬は幼いころに書道を学び、美大に入学してからは縦書きの和文フォントを手がけたていたそうだ。

そこで、手書きを行ううちに縦書きの欧文フォントの可能性に気づき、横書きの欧文フォントをどんなデザインにすれば縦書きで自然に見えるかを考えたという。

まず、リズムカルな曲線を縦方向に描くために、自然な線の動きとウエイトの配分を考えた。ウエイトは右上から左下に向かうようにし、連結にも気を配る一方、いくつかの文字は始まりと終わりを同じ形状とした。

次に、自然に文字が連結していくように小文字を分類、4タイプの小文字を考案した。そして大文字は、書道のような感覚を意識して、ダイナミックなものを目指し、最初の大文字は大きく、それにつづく小文字はこれに重なるようなスタイルとした。このため、大文字と小文字は中央で揃えるようなデザインとなった。

Falling Scriptは、Type Directors ClubでCertificate of Typographic Excellence を受賞。Version.2も近いうちに公開予定となっている。End