NEWS | フード・食
2020.04.23 13:55
緊急事態宣言の対象地域拡大によって、学校給食や外食産業における牛乳や乳製品の消費の更なる減少が懸念されている。そこで農林水産省は、酪農家を支えるため、牛乳やヨーグルトを普段より1本多く消費することを推進する「プラスワンプロジェクト」を2020年4月21日(火)より開始した。
2020年4月7日の7都府県への緊急事態宣言とそれに伴う休業要請を境に、カフェやレストラン、百貨店(スイーツ等)などの業務用の需要が大きく落ち込んでいる。さらに、4月16日には緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大。
生乳生産にあたっては、乳牛の病気を防ぐため毎日搾乳し続ける必要があり、工場で生産される産物と違って、生乳の生産量は短期的にコントロールできないという。
今後、生乳生産が6月までのピークに向けて更に増加していく中、乳業メーカーの乳製品の製造能力を超えてしまい、行き場を失った生乳を廃棄せざるを得ないおそれがあるそうだ。
この6月までの生乳生産のピークを乗り切るため、消費者に対し、買い物の際に牛乳やヨーグルトを普段より1本多く購入することを呼びかけることで、酪農家への応援につなげたいとしている。