NEWS | 建築
2020.04.21 15:45
オランダ・デルフトの建築スタジオ ZOETMULDERが手がける「Zicht Zag」は、周囲の景観の美しさを引き立てたり、置かれた空間に新しい意味をもたらすためのインスタレーションだそうだ。
オランダ北東部の村・ノルグ(Norg)で開催された野外アート展「Folly Art Norg」のために作られた作品で、このイベントではとくに機能性をもたないさまざまな構造物をアートインスタレーションとして楽しむことができるという。
このZicht Zagは、「風景」(zicht=sight)と「ジグザグ」を組み合わせた言葉で、入口の壁は低く、その間隔も広いが、中に進むにしたがって壁が高くなり、空間も狭まっていく。そして、出口に向かうと視界が開け、田舎の美しい風景が改めて眼前に広がるのだ。
また、このインスタレーションは、2017年に焼失したロッテルダムの「Juliana Church」という古い教会でも披露された。廃墟のなかでこの作品を設置することで、いわば公共スペースとして、新しいストーリーを刻むことになるだろう。