NEWS | 建築
2020.04.20 17:00
デンマーク・コペンハーゲンには、まったく新しいタイプの市民公園がある。この「Copenhagen Islands」は、コペンハーゲンの港に浮かぶ可動式の海上公園だ。
地元の建築スタジオ Fokstrotが手がけたこの浮島「CPH-Ø1」は、20 m2の手作りの木製プラットフォーム。中央にシナノキの木が1本あるが、これは無人島をイメージしたもので、知恵と地面から出る活力を象徴しているそうだ。
もっとも、それが水上にあるのだから、近くを通る人は不思議に思い、この浮島に引き寄せられるかもしれない。
プロジェクトの目的は、デンマークに古くからある港での暮らしを新たにして、湾内やその周辺での社会的な結びつきをいっそう強め、楽しいアクティビティや日々の探索に大きな可能性を見出そうとするためのものだという。
島の使われ方は、港内での位置や季節によってさまざまだ。夏にはいくつもの島を港に浮かべ、冬にはひとまとめに接岸させて、イベント用にミニ大陸を作る計画のようだ。
また、プロジェクトのコンセプトとして、きれいになった港内の環境のほか、地球規模の気候変動や水位の上昇といった世界が直面している大きな課題にフォーカスすることも目指している。