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2020.04.17 13:30
米ニューヨークに拠点を置くデザインスタジオ Standard Issueがオープンソースのプロポーザル「One Mask」を公開している。材料やパーツ、作製手順をできるだけ少なくし、安価で作れてしっかりと保護してくれるフェイスマスクのデザインだという。
工程としては、まず大きめの不織布シートをCNC装置で複数のパーツにカット。このシートを2枚重ね、マスクのフロント部分を超音波接合で密着させて、シートからはがせばマスクができあがるという方法だ。
素材は1つしかなく、シートからは複数のマスクができるので、廃棄物も少なくて済む。スピーディかつ簡単に大量生産できるのも特徴のひとつだ。また、スニーカー、アウトドア用品、スポーツ用品、家具、カーテン、衣類、パッケージをはじめ、多くの分野のメーカーであれば、このOne Maskが作れるはずだとしている。
できあがるのはN95マスクで、とりわけ医療の現場では十分な数がなく、医療従事者もすぐに新しいマスクに取り替える必要があるし、病院内で待つ人々にも必要である。こうしたN95マスクの不足にOne Maskは対応できるとしており、特設サイト内ではデザインのダウンロードも可能である。