NEWS | インテリア
2020.04.17 15:15
ウクライナ・キエフのインテリアデザイン事務所 Sivak+Partners .がオデッサで手がけた「Beach Hotel」を紹介している。1980年代のジェームズ・ボンドの映画にインスパイアされたインテリアで、他の部屋とはまったく異なるものを作りたかったという。
ラグジュアリーで開放感がある室内を目指したそうで、ゴツゴツとした洞窟のような壁を1枚、そのほかは居心地の良い部屋としてコントラストを際立たせた。それは見た目ではなく素材の表面を触ってわかるコントラストで、硬くて冷たいコンクリートのフロアを歩いてきたら、柔らかなカーペットは一層柔らかく感じられるのだ。
チニ・ボエリ(Cini Boeri)のアームチェアは冷たいガラスのように見えるが、座ると驚くほど快適だという。
バスルームは温泉に似せるために部屋のフロアと同じ素材を採用。フロアから滑らかに現れて、自然の力で生まれた小さなプールのようである。また、洗面所と浴室のあいだは透明なガラスがあるだけだが、トイレを使う際にはガラスが曇るスマートの仕掛けが施されている。
美しいビーチに面しているので、ワークスペースでありながら仕事以外の時間を長く過ごしてもらおうと、チェストは置かずにSkypeやメールだけができるようにした。スチール製のデスクの前には大きな岩肌が見えるので、テクノロジーを使いながら自然の力も感じられる。
ホテル内にはレストランがあるので室内にはダイニングテーブルを置かず、キッチンはコーヒーやカクテルを飲むためだけに設けた。
キッチンの向かいは居心地が良いラウンジエリアとし、寒さが感じられる夜には本を読んだり、メッセージを打ったりして過ごすことができる。壁にかかったアート作品は、キッチンエリアはっきりした形状や強い光に対して柔らかい色合いで、周囲の壁にもよく似ている。