NEWS | アート
2020.04.15 13:40
私たちはプラスチックごみを無責任に廃棄して海洋生物を危険にさらし、環境を汚染し続けている。そこで、シンガポールの若手デザイナー Geraldine Tongは、「PANORAMA eyes of the sea」というインスタレーションをデザインした。
いらなくなったプラスチックボトルをカットしてアイロンをかけ、いくつかをくっつけてより大きな面へと成形していった。
こうしてできあがったしわくちゃのプラスチックをいくつも吊り下げ、これに上部から照明を当てることで光の輝きが散乱し、海の波が地面に投影されるような魅惑的な効果が得られるという。
美しい波を見て、私たちは癒されることがあるかもしれない。しかし、この美しさもひょっとしたら波間に漂うプラスチック廃棄物によるのかもしれない。私たちが日常生活を便利にするためにプラスチックをどのように利用しているか。このことを問い直すインスタレーションである。