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2020.04.15 13:15
米ニューヨークを拠点に建築などのファブリケーションサービスを提供しているSITU Fabricationは、新型コロナウイルス感染拡大の防止に向けて、さまざまな取り組みを行っている。
そのひとつが、「Patient Screening Booths」(感染者検査ブース)である。公開しているのはニューヨークにある病院と協力して作製したプロトタイプで、数多くの患者を診察しながら、医師自身も保護するブースである。
このブースは、医療用テントや緊急用の構造物などの側面に設置。医師は密着型の手袋をはめ、透明なシールドの開口部から手を出して診察するもので、ウイルスへの感染を抑えながら医療行為を行うことができる。
必要な個人用防護具(PPE)は腕の部分だけなので、医師にとってはPPEを脱着するときの手間やリスクを省くことができる。また、医師と感染者の区分をしっかりと設けることで、検査を受ける患者数を大幅に増やすことも可能だ。
SITU Fabricationは、そのほかにもジョンズ・ホプキンス大学医学部が提案したモデルをもとに、手頃な価格で簡単に組み立てられるフェイスシールドも作成。同じ課題に取り組んでいる人たちにこうしたオープンソースの情報を提供したいとしている。