AppleとGoogleは、政府と保健機関による感染拡大を防ぐ活動を支援すべく、ユーザーのプライバシーとセキュリティを設計の中心に据えたBluetoothテクノロジーの利用を可能にする共同の取り組みを発表した。

まず、公衆衛生当局が提供するアプリを利用するAndroid及びiOS端末間で相互運用を実現するAPIを2020年5月にリリース。これらの公式アプリは、ユーザーがそれぞれのアプリストアからダウンロードできるようになる。

次に、今後数か月をかけ両社は、基盤となるプラットフォームに同機能を組み込むことで、より広範なBluetoothベースの濃厚接触の可能性を検出するプラットフォームの実現を目指す。

このようなアプローチはAPIよりも堅牢なソリューションで、ユーザーがオプトインすることを選択した場合、より多くの人が参加できるようになるだけでなく、アプリや政府の保健当局といったより広範なエコシステムとの協働が可能になるそうだ。

なお、この取り組みでは、プライバシー、透明性、同意を何よりも重視しており、同時に、第三者による分析を可能にするために、取り組みに関する情報は公開することを前提としている。