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2020.04.13 12:05
NASAはこのほど衛星からの最新データを公開した。これによると、アメリカ北東部での大気汚染の割合が低下しているそうだ。
この数週間にわたってNASAの衛星がとらえたのは、この地域にある主要な大都市圏での大気汚染の大幅な減少で、これは世界の他の地域でも観察されているという。
とくに二酸化窒素は輸送や発電のために化石燃料を燃焼させることで排出されるので、人間の活動の変化の指標となるものだ。人工衛星オーラに搭載されたオゾン監視装置(OMI)が観測した毎年3月の大気中の二酸化窒素レベルにおいて、2020年3月は2005年以降で最低を記録。
また、ワシントンDCからボストンまでのいわゆる「I-95」(州間高速道路95号線)沿いでは、2015~2019年3月の月間平均と比較して、実に約30%も低くなっているのだ。
その原因はやはり新型コロナウイルスで、感染拡大により広範囲で都市封鎖や自宅待機が行われたからだ。もちろんこの大気汚染の改善は、残念ながら手放しで喜べるものではなく、多くの犠牲のもとに生じたものである。