「Kvadrat/Raf Simons 2020 collection」は
ファニシングテキスタイルを極める

デンマークのテキスタイルメーカー Kvadrat(クヴァドラ)とファッションブランド RAF SIMONS(ラフ・シモンズ)とのコラボレーションによる「Kvadrat/Raf Simons 2020 Collection」が登場した。

2014年にローンチしたKvadrat/Raf Simonsのコレクション。以来、デザイナー ラフ・シモンズの独自の美的ヴィジョンとKvadratの技術的専門性を組み合わせて、家具用ファブリックの限界を押し拡げてきた。

今回は、「Helia」と「Silas」という2つの新しいインテリアテキスタイルにくわえ、「Sunniva 3」に新色が登場。

Helia」は、「アストラカン」と呼ばれるペルシャの子羊の毛皮をヒントにした、表面全体に渦を巻くようなオーガニックなデザインのブークレファブリック。毛皮を織り込んだような、ラグジュアリーな外観と非常に柔らかな手触りをもつという。

▲「Helia」

Silas」は、非常に複雑な仕上げから生まれたボリューム感と柔らかさが特徴。オリジナルのベルベット構造で、カラーの豊かさや深みが楽しめるそうだ。

また、「Sunniva 3」は、遠くからは豊かで均質なトーンに見えるが、間近で見るとその複雑さがわかる。2トーンのウールを使い、リネンビスコースによる光沢のあるツイードのようなパターンに織り上げられている。

▲「Silas」

▲「Sunniva 3」

ラフ・シモンズは「ファッションテキスタイルの彩色や織りのプロセスとファニシングテキスタイルのそれと制約が同じでないことに興味を持ちました。Kvadratと協力して、ツイードやブークレなどに見られる微妙な色調や質感を、ファニシングテキスタイルに落とし込んだのです。家具に求められるのは織密度の高いものですが、これにより絵画のようなインパクトのある色合いがなお一層興味深いものに仕上がっています」と語っている。End

▲Raf Simons