オランダの歴史ある倉庫をロフトアパートに改造
建築プロジェクト「Fenix I」

▲© Marc Goodwin

オランダ・ロッテルダムを流れるニューウェ・マース川沿いには、1922年に建設された全長360mの倉庫「Fenix」がある。当時はアメリカとヨーロッパを結ぶ船舶数やルート数が急増し、世界最大級の海運業のターミナルとして作られたという。

やがて、第二次世界大戦の終わりに岸壁の大部分が破壊され、1950年代の初めには火災で倉庫の中央部分を消失。1954年には「Fenix I」と「Fenix II」の2つの倉庫として復活し、中央部分に広場ができたが、1980年代になると倉庫としての役目を終えることになった。

▲© Marc Goodwin

だが、2000年代に入ってからこのあたりは人気の地区となり、「Fenix I」の再開発が計画され、地元のMei architects and plannersが手がけた工事が完了した。

この歴史ある建築の上部に、約1キロトン(100万kg)の鋼鉄を使った巨大なテーブルのような構造物を設け、さらにその上に新しいコンクリート建築が建てられた。40m2から300m2までの212戸の新しいロフトアパートが完成。

▲© Marc Goodwin

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ロフトは、サイズとレイアウトごとに購入者の希望に沿って作られ、メザニンを設けることで2フロアに分割した物件もある。高い柔軟性を備え、購入者の考えも反映したこのロフトは、このスケールとしてはヨーロッパでもユニークなものとなったようだ。

▲© Marc Goodwin

また、以前は倉庫だった下層階は多目的スペースとして、住宅、オフィスや公営駐車場、B&B、ケータリング施設、幅広い文化施設となっている。End

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▲© Ossip

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