NEWS | プロダクト
2020.04.03 15:47
子供たちに手作りの楽しさを教えようと、お菓子教室に通わせる親たちもいるだろう。家族団らんも楽しめるし、食べ物を大切にすることも学ぶことができる。
しかし、既存の子供用ベーキング用具はたいてい、大人向けの用具のミニチュア版でしかなく、子供たちの考え方や使い方は参考にしていないようだ。それゆえ、動作も難しくなってしまい、うまく扱えなくなってしまう。
そこで、台北のプロダクトデザイナー Pei-Ju Wuが考案したベーキング用具のプロトタイプ「THE ELF’s HAT」は、ボードゲームをコンセプトにして、子供たちが楽しみながら菓子作りができるものにしたという。
開発にあたっては、子供たちが操作を理解したり、パターンを考えるように、形やサイズの異なるハンドルをいくつか用意して、直感的に操作できるかどうかを観察。さらに、マッチする容器を置いて、持ち方や使い方なども観察したそうだ。
たとえば、ふるいと容器はぴったりとはまる形状になっており、組み合わせて完全に密閉することで、粉がこぼれないようになっている。
調理器具も収納や使用中に一時的に置いておく場所をデザインしたり、ハンドルの溝をあわせて器具がずれないようにもした。
また、グリップの上にツバのような出っ張りを作ったので、泡立て器などをラックに置いてもこの部分が垂れてくるものをキャッチしてくれ、7つのクッキーの型もパズルとして組み合わせられるように工夫している。