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2020.04.03 16:34
空中発射ロケットの開発・打ち上げを手がける米ストラトローンチ(Stratolaunch)は、極超音速機「Talon-A」の開発を進めている。
この実験機は、全長28フィート(約8.5m)・翼幅11.3フィート(約3.4m)で、発射重量は約6,000ポンド(2,722Kg)。このTalon-Aは、同社の翼幅385フィート(約117m)で胴体が2つあるという大型輸送機に最大3機まで搭載され、空中で発射されるという。
Talon-Aはマッハ6の速度で飛行し、長時間の飛行が可能。従来の滑走路に自動で水平着陸でき、自力で自動離陸することもできる。
主な目的は3つあるようで、まず高マッハ数での極超音速飛行を行い、その飛行環境においてデータを収集すること。高度な計測機器を搭載しており、何度も繰り返し測定することも可能だ。
次に、機体とペイロードの実験データを収集すること。Talon-Aは再利用が可能な航空機なので、ペイロードや機器も回収して検査・再利用ができるとしている。
それから、大型輸送機にTalon-Aを3機も搭載できるので、1日に何度も極超音速飛行させるなど、さまざまな運用方法を実施できることになる。極超音速の飛行試験を繰り返すことで、収集データの信頼性も高めることができるだろう。