NEWS | アート / 建築
2020.04.03 17:30
イギリスのデザインスタジオ INCLUMEの「Tetra」は、現実逃避、愉快な企み、不思議といった感覚を呼び起こす、遊び心にあふれた動くインスタレーションだ。
リサイクル材を使って組み立てた筏で、湖などの水上を横断するというものである。
木材のプラットフォームの上に竹のフレームを立て、いくつもの折り紙を糸で結び付けた、四面体の形状のモジュールデザイン。
部分によりサイズは異なるが、すべて三角形のモチーフを使って構成され、3×3のグリッドを基本としている。
船に乗ると、折り紙を結び付けたキャノピーを通して、光と影の動きを楽しむことができる。このインスタレーションはシェルターでもあり、水上に浮かんで現実逃避できるリラクゼーションのための空間でもあるのだ。
水が流れるままに船の行方を楽しんでもよいが、方向を変えたいときにはオールを使うこともできる。
アートと建築の境界が溶け合うことで、伝統的な筏を楽しく協同的に、しかもエレガントな方法で再定義したのだと、同スタジオは説明している。