いすゞ自動車とユーグレナは、石油由来の軽油を100%代替できる「次世代バイオディーゼル燃料」を完成させたと発表した。

ユーグレナからいすゞへの次世代バイオディーゼル燃料の供給は2020年3月中に完了し、2020年4月1日（水）よりいすゞの藤沢工場シャトルバスにて、この燃料の使用を開始している。

両社は2014年、含有率100％でも車両のエンジンに負担をかけずに使用できる次世代バイオディーゼル燃料の実用化に向けた共同研究契約を締結。「DeuSEL®（デューゼル）プロジェクト」として、ユーグレナ（和名：ミドリムシ）からつくったバイオディーゼル燃料を共同で開発に取り組んできたという。

いすゞは、2018年にユーグレナが研究開発用に試作した次世代バイオディーゼル燃料にて性能試験を実施しており、この燃料が石油由来の軽油と同等の性能をもつことをすでに確認しているそうだ。

また、ユーグレナは、「日本をバイオ燃料先進国にする」ことを目指す「GREEN OIL JAPAN（グリーンオイルジャパン）」を宣言し、バイオ燃料製造実証プラントの本格稼働とバイオジェット・ディーゼル燃料の供給を目指してきた。今回の燃料の完成を受け、「GREEN OIL JAPAN」宣言に賛同する企業に向けて、近日中に次世代バイオディーゼル燃料の供給を本格的に実施するとしている。