NEWS | 建築
2020.03.27 15:11
建設設計事務所 OMAがデザインを手がけたデパート「Galleria」が韓国水原市の光教エリアにオープンした。
Galleriaは韓国初の大型高級デパートで、1970年代の創業以来、韓国の高級リテール部門を牽引してきた。新店は周囲にレジデンシャルタワーが立ち並ぶ新興エリアの中心にあり、付近には湖のある公園もあるそうで、自然と都市が交差する場所なのだそうだ。
地面から出てきた石の彫刻のように見えるモザイク状のユニークなファサードは、この公園にある自然を連想させるもので、この街の視覚的なアンカーとなっている。
従来のデパートにはないまったく新しい要素となるのが、この石造りのファサードからはみ出すように通っている通路で、地上レベルの歩道から屋上庭園まで続いている。
石の部分が不透明であるのに対して、この通路は多面的なガラスファサードとした。ここから館内のショップやカルチャー活動が街の通行人から見えるようになっており、また館内を訪れた人は光教エリアを新しい視点から体験できる。上から下へと続くテラスは、展示やパフォーマンスのためのスペースにもなるという。
ショップとカルチャー、都市と自然がぶつかり合う光教のGalleriaでは、ありきたりなショッピングが見事に裏切られるだろう。