NEWS | プロダクト
2020.03.19 16:22
韓国のプロダクトデザイナー John ParkとDeokYoun Kim、およびFountain Studioが公開しているプロトタイピング「VENTILA」は、ダイソンの空気清浄機を都市型のビニールハウス向けにデザインするプロジェクトである。
都会では、PM2.5などの微粒子状の物質にさらされて生活しなければならない。こうした状況は、人間だけでなく植物にとってもやっかいなことだが、都市型農園の換気システムでは細かい塵の問題はあまり認識されていないという。
そこでこのチームが開発する装置は、水蒸気を放出してバリアを築くもので、微粒子に水分を含ませて地面に付着させてビニールハウスには入らないようにするそうだ。実験では微粒子を95%カットできるとしている。
元になる設計案は2017年度のJAMES DYSON AWARDで応募した作品で、今回はダイソンの製品にインスパイアされたデザインを公開。
説明によれば、「VENTILA」には12個のポンプが搭載されており、配管から水が霧状にして放出される仕組みだ。この水蒸気は、チューブ状になった加湿モジュールから均等に放出され、微粒子状物質を抑えることができる。
また、外部から室内の様子が確認しやすいように、透明な部分が多いデザインとしている。